【農業日記】わたし時々おもうの


今日はちょと厳しい話。
10月末から、毎週、東広島市寺家のスーパー「ショージ寺家駅前店」に野菜を納めています。

詳しくは言えないのですが、ショージさんとしてほとんど利益の出ないサービスで、農家にとっても消費者にとっても、とてもありがたい存在なのです。

有機野菜は、有機として販売される時とても高価で、裕福な人か事情により絶対に必要という一部の方が購入するものとなっています。

※有機←ここでは、無農薬・無化学肥料の意味で使っています。

でもそれだと、普通の消費者の家計感覚では買わないものになってしまい、もし慣行農法の農薬やが化学肥料が潜在的な健康被害の原因だった場合、たいへん困ったことになってしまいます。

それで、ショージのような流通業者さんは、とても大切な役割をされているのです。

実は、こんなことを書くのは、出張対面販売の時に、対面でもショージさんでも購入いただいているお客様から「ショージさんだと割高」と言われてしまったのです。

対面の時は、宣伝と思って利益ゼロかマイナスの価格で販売しているんです。
(しょうがないとは言え、道の駅でもほぼ同じ状況)

それが悪かった。
ダンピング(不当廉売、投げ売り)です。

ショージさんに申し訳ない。
同じ有機栽培の農家の皆様にも申し訳ない。
誤った価格観を植え付けてしまったお客様にも申し訳ない。

改めて、有機としての適正価格を貫く努力、伝える努力が足りなかった、というより全くしてこなかったことを痛感しました。

なにも考えずに安売りすることは簡単で、そこに逃げてきました。

農業をはじめてから時々思っていましたが、ここに来て「適正価格」を絶対に守る、そのための説明努力をすることを肝に銘じた次第です。

自分の価値を自分で貶めることのないように。