【農業日記】カボチャの定植 〜法面を使おう〜


法面(のりめん)というのは、土地を造成するときにできた傾斜面のこと。
山を造成して宅地にしたり、段々畑や棚田を広い1枚の農地にする基盤整備によって、広い法面ができます。

法面の整備
画像の出典)「新規整備水田における「ヒメイワダレソウ」を用いた法面保護」新潟県農業総合研究所

住宅や土地を不動産情報で探すとき、土地面積に法面も含まれているので、広告を見て良さそうだと思って現地に行くと、「えっ?」というぐらい平地が狭かったりします。
不動産としての土地の面積は「垂直投影面積」ではなく「表面積」でなので、斜面のために広くなっているだけで、山林の場合、宅地にして使える面積はちょっとだったりします。道も作らないといけないし、山林を買って家を建てるのは色々な面で大変です(が、それが面白くもあり)。

話しは変わって、ユニティ自然農園の南に面した日当たりの良い法面。ただ草刈りするだけではもったいないので、カボチャを植えてツルを斜面に這わせることにしました。

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普通のビニールマルチは張りにくいし、ビニールを突き破る強い草が生えているので、こんな風に、防草シートを使いました。

このカボチャ、種蒔きが4月12日。
2週間後にセルトレイからポットに鉢上げして、1ヶ月後定植。
同じウリ科のキュウリ、ニガウリ、メロンなんかも、同じようなタイミングで作業があります。
(使用する種蒔きのセルトレイやポットの大きさで時期は変わります)

これがナス科のトマト、ピーマン、ナスだと、セルトレイ1ヶ月、ポットで1ヶ月の合わせて2ヶ月間の育苗。
(使用する種蒔きのセルトレイやポットの大きさで時期は変わります)

就農2年目にして、ようやくこの基本的なことが分かりました。

考えてみれば、1年生野菜の一生は半年ほど。彼らの1日は人間の数ヶ月に当たります。
1日1日が大切です。