【農業日記】6月第3週~夏蒔きニンジンの準備に太陽熱養生~


無農薬栽培のニンジンはとても美味しいのでたくさんつくりたいのですが、その時課題になるのが雑草。ニンジンは初期生育が遅いので、除草作業をしないと一面雑草に覆われてしまいます。けれども細くて小さなニンジンの芽を避けながらの除草は大変で、農家の悩みのタネでした。

それを解決する手段が下写真の「太陽熱養生」。

透明のビニールで畝を覆うと、夏の暑い日差しで内部は60℃にもなり雑草が生えなくなります。
8月以降のニンジンの種まきで、雑草の心配なくニンジンはすくすく育ってくれます。

今年は梅雨の晴れ間を狙って早めの太陽熱養生を開始しました。
積算温度800[℃・日]が基準となりますが、梅雨間に晴天続きの期間が多いなら7月中旬梅雨明け頃のニンジン播種も可能と思われます。


今年はニンジンの太陽熱養生の前準備として、
1)緑肥えん麦栽培(3月16日播き、5月25日刈り払い)
2)発酵肥料による有用微生物群(EM菌)の接種(5月28日)
を行いました。
(土壌に粗大有機物(炭水化物)を入れてそれを餌として有用微生物を増やそうという目論見)


太陽熱養生時の緑肥の分解具合は、5月28日すき込みから20日程度で十分でした。