【農業日記】長ナス「筑陽」は優等生


ここはユニティ自然農園のブログです。 

福富町で無農薬でお米や野菜を育てています。
道の駅福富のTSUNAGUやさいコーナーのメンバーです。

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※ ユニティ自然農園の野菜が買える場所

ユニティ自然農園では、普段使いの野菜もきちんと無農薬で作っています。

長ナス「筑陽(ちくよう)」もその一つ。
ボリューム感があって、煮物、焼きナス、漬物とどんな料理にも使いやすいナスです。

ナスは西日本と東日本で品種の傾向が異なっていて、
西では長ナスが、東では短いナスが好まれるそう。

実際、福岡や熊本で筑陽ナスが広く栽培されています。
筑陽の「筑」は九州北部のことなので、種苗メーカーはそのことから命名したのではないかと思います。

筑陽は本当に育てやすくて、果実が美しくて収量が多い、優等生の品種です。

最近は、筑陽をさらに改良?した、刺さると痛い棘(とげ)がない上に、蜂による交配もいらない筑陽もできていて、大産地では歓迎されています。

ユニティ自然農園としてはちょっと疑問を感じるので、今の筑陽で十分と考えています。
(蜂が飛び回って受粉している姿は可愛いものです。棘は、お客様の手に刺さらないように、時間があるときは梱包作業時に折り取ったりしています。)

【筑陽ナスの栽培】

ユニティ自然農園では、すべての野菜を無農薬・無化学肥料で育てています。
筑陽は優良な交配種なので、種をメーカーから購入しています。

まだ寒い3月中旬に種を蒔き、保温に気を付けて、じっくりじっくり苗を育てます。

ナスはたくさんの肥料と水を必要とする野菜なので、自家製発酵肥料を畑に適量入れ、潅水チューブを設置してビニールマルチを張り、苗を植える準備を整えます。

GW明けの5月中旬(種まきから2カ月)、霜が降りなくなったころを見計らって、苗を植えます。

畝の間には麦を播き、ナスと一緒に育てます。

麦は梅雨前まで雑草をほどよく抑制し、枯れた後は土に炭素を供給して土を良くする作用があります。
草と野菜を一緒に育てる草生栽培は、最近の有機農業の標準的な技術です。

結構大変なのが、ナスの枝が倒れないようにする紐を張る作業。
1本1本枝に巻き付けながら張っていきます。


紐はり作業をしながら、込み合った葉をとってすっきりした姿に整えていきます。
苗を植えてからちょうど1ヶ月目頃(種まきから3カ月)の作業です。

そして種まきから4カ月ほどたった7月中旬、収穫を迎えます。

ユニティ自然農園のナス栽培では、
3月15日 播種(種まき)
4月15日 鉢上(苗を大きな鉢に植え替える)
5月15日 定植(苗を畑に植える)
6月15日 摘葉(不要な葉をとって姿を整える)
7月15日 収穫開始
と、1カ月ごとに作業の節目を迎えます。
(数日のずれはあります)

最近の気候変動で時期が大きく変わるのでは?と思えますが、野菜の育つ姿を見て作業をすると、不思議と最終的には毎年おなじ時期に同じ作業をしているものです。