【農業日記&アセンション】農業への思い


山から頂いてきた軽トラ2杯の落ち葉に、廃菌床・米ぬか・くず米などをミルフィーユ状に堆積して1ヶ月ほど。まだ落ち葉は分解していませんが、発酵熱も結構出て、いくらか菌類が取り付いているかなあ、と。
春植え予定の畝上に撒いて浅く抄き込んで、あとは畑の土の中で微生物に分解してもらいます。(土ごと発酵)

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【写真】落ち葉堆肥

さて話は変わりますが、一昔前は定年帰農と言って、退職後の楽しみとして菜園や農業を始める方が多かったのが、最近は20代〜40代で農業を指向する人が増えてるらしい。

ホームページやブログを開設している方も多く、どのような考えで農業に取り組んでいるかを知ることが出来ます。また私の場合、隣町で農業研修を受けた関係で知った若い就農者から話しを伺ったりもしました。

農業は肉体労働で労働時間も長い一方で、農作物の価格は安いですから、一般の職業より「お金」の面での魅力は低いと思います。農業で(経営的に)成功できる方なら、普通の会社や他の事業で成功するほうが容易だとも思います。
だから農業に魅力を感じて就農する方には、お金以外の理由がある。

例えば

HNさん:自分や家族が食べるものは自分たちの手で作りたい。
FMさん:無農薬野菜を食べて病気が治った。食べ物は大切だから農業と関わりたい。
SNさん:農的暮らしが好き。
MRさん:農業は生産から販売まで全てを自分のアイデアで切り開いていけるから、ビジネスとして魅力がある。一国一城の主、経営者になれる。
MDさん:原発震災を期に、誤った文明社会からドロップアウトして、人間らしい生き方をしたい。
KHさん:家業を継いだ。

など。(イニシャルは仮名)
新規就農者の理由・思いとしては、だいたいこんな感じかと思いますが、私はどれにも当てはまらないです。
別に、野菜は買って食べてもいいし、有り難いことに病気には縁がないし、不便な農的暮らしより快適な暮らしが好きだし、経営者になりたいとは思わないし、原発震災は運良く直接的な被害がなかったし、家業は農業ではない。
だから色んなタイプの就農者の方と話したり、農協や役場の方と話しをする時、「なぜこの人は農業やってるんだろう?」と訝しがられるのを感じて、居心地が悪いのです。

農業は、HNさんやSNさんにとっては生活、FMにとっては癒し、MRさんにとってはビジネス、MDさんにとっては人生の選択、KHさんにとっては運命。

どれも一般の方が理解できる理由です。

で、私にとって農業はというと、それは「宗教」と言えるかもしれません。

私が農業に関わっている理由、それは「真理を体感したい」から。

農園という自分で創れる宇宙空間で、土壌を育み、作物を育てる。本当にそれが出来るようになる過程で、なにか本当に知りたい身につけたいことが見つかるかるはず。そう思っています。なら農業で無くてもいいのでは?、と言われるかもしれませんが、やはり今の私にとって農業は真理発見の舞台としていいのです。

前職も宗教関係でしたし、格好良く言うと「真理の発見」がいつも私の関心事なのです。お金の面からは胸を張って言えない状況で、それはそれで課題ですが。

川口由一さんの自然農とか福岡正信さんに傾倒するタイプの人は、私と同じような感覚なのではないかと思います。

でも、表面の思いは色々でも、農業に真剣に取り組んでいる方は本質的には同じ思いでされていて、実はそのような人の方が既に真理を知っているのかもしれません。