伝統的なヨーガにおいて、悟りを求める修行者が師について学び始めるとき、師は弟子に対して初めに禁戒(ヤマ:Yama)と勧戒(ニヤマ:Niyama)を教えます。
禁戒とは‘してはならないこと’、勧戒とは‘積極的に行うべきこと’です。
【禁戒】
1.非暴力:他を傷つけぬこと、無駄な殺生をせぬこと
2.正直 :偽らぬこと、嘘をつかぬこと
3.不盗 :盗まぬこと、他人のものを欲しがらないこと
4.禁欲 :不摂生をせぬこと、自然の理にかなった生活をすること
5.不貪 :どん欲をおこさぬこと、必要以上のものを所有しないこと
【勧戒】
1.清浄 :心身の清浄を保つこと
2.知足 :満足を知ること
3.苦行 :あらゆる環境で心を乱さぬこと
4.読誦 :心を高めてくれる書物を読むこと
5.最高神への信仰:真理の導きに従うこと
非暴力でいえば、実際に生き物を傷つけないということもありますが、想念のレベルでも傷つける行為をしないということです。想い、言葉、行為のすべてにわたって戒律を守ることが必要とされます。それは大変難しいことですが、もし非暴力を真に達成したら、その人は誰からも傷つけられなくなるといわれています。また、正直に徹するならば、その人が言うことは本当に実現するようになるといわれています。禁戒と勧戒は霊的に深い意味をもつ日常生活の教えです。
【16項目の徳目】
講演の中で竹下氏がいわれる16項目の徳目とは、禁戒勧戒の10項目に「識別、離欲、無執着、全託、利他、無我」の6項目を加えた合計16項目のことです。