【農業日記】困ったもんだ Part 2


(Part1はこちら

ハウスの支柱の片付けをして、残っているトマトの茎を刈り取ったところ、地面に茶色いイモムシがころころと転がっていました。

余りの数に、いったいどこに隠れているんだ?と、乾燥防止に敷いた草をどかすと、居るわ居るわ。

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夜に活動して葉や茎を食害する、その名も「夜盗虫(ヨトウムシ)」。
見つかるだけ全てのイモムシをハウスから外へ出しました。

ホウレンソウの8割、キャベツやブロッコリーの半分を食べたのは恐らく彼ら。

定植した苗をことごとく食べられてしまうと、正直に言って、とても悲しいです。

ここしばらく、なんとなく気分が晴れないのはそのため。

種を蒔いて1ヶ月間水やりをして、綺麗に育った苗を定植して数日、次々に茎を折られ葉を食べられて見る影もなくなってしまう虫の害。
虫にとっては目の前にある柔らかくて美味しい葉っぱを食べているだけでしょうが、この「ありのままの自然」が栽培者にとっては悲しい。

草をちょっと刈って肥料を少し入れ、苗を植えるとすくすく育ってくれるなら、どんなに農作業が楽しいだろう。

雑草を何度も何度も刈ったり虫を取ったり、できればしたくない作業をせざるをえない「農」を、意識の力で替えることができるのだろうか。